合宿免許のメリット情報

大型の駐車場と見間違う広々とした会場内で、ベテランの販売員が自信たっぶりに指さしたのは中国メーカー、BYD社(広東省深洲市)の小型セダン「F3」。 外観は、トヨタ自動車の主力車「カローラ」そっくりだ。
価格は約八万元(約百十万巴と「カローラ」のほぼ半分。 そこから少し離れた市内の闇市で五十元(約七百円)を払えば、トヨタの偽造マークに取り換えることができ、初めからコピーを売り物にしているようだ。
技術やデザインカに乏しい中国メーカーが、外国の人気車種に似せた車を造ることは珍しくない。 ホンダが湖北省武漢市で現地生産しているスポーッタイプ多目的車(SUV)「CRV」は実に十一社がコピー車を製造。
米ゼネラル・モーターズ(GM)は奇瑞汽車の乗用車二車種がGM車のデザインを盗用したなどとして提訴したほどだ。 対中進出した日本メーカーの中には当初「まねできない品質とブランドを確保すればいい」と静観を決め込む意見もあった。
しかし「コピー車の部品をトヨタ車に取り付けたら、ぴたりとはまった」(トヨタ幹部)と言うほど、最近は品質レベルが格段に向上した。 中国市場を狙って日米欧の有力メーカーが競うように販売を拡大すればするほど、はんらんそれらの車は人目につきやすくなり、コピー車も同時に市場に氾濫する。

中国国内だけならまだしも、低価格を武器に成長した中国メーカーの中には海外進出を目指す動きがあるだけに「コピー車が世界に出回る危険性が出てきた」(自動車業界関係者)。 トヨタはニ○○五年末から日本以外で初めて長春市の合弁工場でハイブリッド車「プリウス」の現地生産を始めたが、社内では生産関係を中心に「最新鋭の技術流出につながる」など反対意見が強かった。
それでも踏み切ったのは二○一○年に一千万台に膨らむとされる中国市場の魅力だ。 日本は少子高齢化などで市場が成熟化、今後も六百万台前後にとどまるなど大幅な成長は見込めない。
こうした国内事情もトヨタなど日本メーカーが対中投資に熱を上げる大きな理由だ。 「都市部ではどんどん賃金が上がっている」。
○六年五月ニ十三日に工場が稼働した広州トヨタ(広州市)の葛原徹総経理(社長)は顔を曇らせた。 高い経済成長が続く中国では人件費が高騰し、コスト面から現地生産するメリットは薄れつつある。
その経済成長についても○八年の北京五輪、二○一○年上海万博を控えた「バブル景気」であり、「各メーカーは自動車市場の成長神話に踊らされているだけ」(中国関係者)との指摘もある。

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